2018/01/07
静岡県立大経営情報学部4年の池田美月さん(22)=磐田市=がこのほど、大学のキャンパスがある静岡市・草薙地区の地域活性化のため、拡張現実(AR)を使ったスマートフォン用アプリ「くさなぎナビゲーションマップ」を開発した。これを報じた静岡新聞(1/7)によれば、実用化を目指し、研究室の仲間と共にモニター調査に取り組んでいる。くさなぎナビゲーションマップは、JR草薙駅(同市清水区)周辺で地図上に記された店舗を訪ねてスマホのカメラを指定場所にかざすと、県立美術館(駿河区)所蔵の浮世絵を画面上で鑑賞できるアプリ。近隣の文化施設の作品に親しみながら商店を知る機会を提供し、回遊性の向上を図った。
アプリの開発には草薙商店会の10店舗が協力。店舗の看板やポスターなどをAR起動の“鍵”としてプログラムに組み込んだ。ARで浮かび上がる浮世絵は同美術館のデジタルライブラリーのデータを使い、江戸―明治期の多彩な作品を店舗の人に選んでもらった。 池田さんと研究室のメンバーは昨年10月から、地元のイベント会場で体験ブースを設け、アンケートを取りアプリの改良を重ねている。体験者からは「ゲーム感覚で楽しい」「新しい店を知るきっかけになった」などの声が寄せられているという。池田さんは「商店の人の意見も反映させ、いろんな人に使ってもらえるアプリにしたい」と話している。 まいります」とコメントしている。