2017/11/10
大学入試センター試験に代わって2020年度に始まる大学入学共通テストの英語について、国立大学協会は11月10日の総会で、23年度まで民間試験と現行のマークシート式の試験の両方を受験生に課すことを決めた。これを報じた毎日新聞(11/10)によれば、「受験生の負担増になる。各大学に判断を委ねるべきだ」との意見もあったが、山極寿一会長=京都大学長=は「受験生の混乱を招かないよう共通ルールを定めることが望ましい」と説明。年度内にガイドラインを作成する。
現行の試験は「1点刻み」で評価ができるものの、読む、聞く、話す、書くの4技能を総合的に測ることができない。文科省は10種類弱の検定や試験を実施する団体の申請を受け付けて学習指導要領に対応するかなどを審査、今年度中に活用する民間試験を決める。高校3年の4~12月に2回まで受験でき、大学に素点と国際基準規格「CEFR」(セファール)に基づいた6段階の評価が提供される。国大協が事前に加盟する全国立大学にアンケートをとったところ、ほとんどが併用案を支持したという。