2017/06/30
福島県立医科大医学部入試の後期日程は、2019年3月の実施を最後に廃止される。これを報じた福島民報(6/30)によれば、卒業後の福島県内定着率が低い同日程の募集枠23人を、県内出身者限定もしくは卒業後に県内病院での勤務を条件とする区分に振り分け、医師確保につなげる。近年は募集枠23人のうち、県内からの合格者は数人という状況となっている。
前期日程の場合には在学中に県緊急医師確保修学資金の貸与を受け、卒業後に県内病院での勤務を出願の条件とする地域枠があり、推薦入試には県内出身者を条件とする募集枠を設けている。しかし、後期日程には同様の枠組みがないため、学生が県内に定着する割合は他の区別の5割程度にとどまっているという。変更後の全体の定員や、区分別の募集枠については県、厚労省、文科省などと協議するが、大学側は130人の定員を維持した上で、後期日程の募集枠を他の選抜方式に振り分けたい考えだ。