2017/02/18
兵庫県は近く、県内すべての4年制大学37校と、地元での就職を促すための協定を結ぶ。これを報じた神戸新聞(2/18)によれば、兵庫では昨年、県外への人口流出が全47都道府県で3番目の多さとなり、特に20代前半の若者が就職を機に東京や大阪などに出て行く傾向が顕著に。そこで「兵庫で働こうプロジェクト」と銘打ち、大学側に学内で県内企業の説明会を開いたり、企業見学会をしたりしてもらい、県は学生数に応じて年30万~50万円の経費を補助する。都道府県内の大学を網羅した協定は、全国初とみられるという。
文科省の学校基本調査(2016年度)などによると、兵庫の4年制大学は東京都、大阪府、愛知県の次に多く、北海道と並び全国4位。学生数も同6位の多さ。一方で、兵庫の4年制大学を卒業後、県内企業に就職する人は約3割にとどまる。協定締結後は、県が大学に県内企業の採用情報などを提供。大学側は企業説明会や訪問見学会を通じ、兵庫での就職を後押しする。