2016/03/08
2008年以降、高収入を得られる手堅い職種として医師を目指す受験生が増え、空前の医学部ブームが始まった、と週刊朝日(3/11号)が私立大医学部の学費状況等を報じた。その情報によれば、昨年、高止まりになったとはいえ、まだまだ人気は堅調だ。だが、それほど学費が高くない国公立大医学部入学には相当の学力が必要だ。私立大に目を向けても、難関の上、他学部に比べて学費が破格に高い。私立大医学部の6年間の平均授業料は約3300万円で、国公立大の10倍近い。年間で500万円以上になる計算だ。
一口に私立大医学部の学費といってもかなり幅がある。6年間の総額が最も安い順天堂大の2112万7800円に対し、最も高い川崎医科大は4716万5千円。両大の学費は倍以上違う。学費に加え、諸会費や実習費がかかる場合もある。さらに、大学によっては寄付金も必要だ。1年次に全員が寮に入る順天堂大、昭和大、岩手医科大、川崎医科大では寮費もかかる。興味深いのは、偏差値が上位の大学の学費は2000万円台のところが多いが、偏差値が低くなると学費が高くなる傾向があることだという。