2018/11/20
全国医学部長病院長会議は11月16日、性別や年齢による入試差別を禁止とする「大学医学部入学試験制度に関する規範」を公表した。同会議のホームページによれば、「医学部入学試験においては、女性という属性を理由として、合格基準に一律的に差異を設ける試験制度を施行してはならない」「一般入学試験においては、入学者選抜に際して浪人年数(年齢)という属性を理由に、一律的に判定基準に差異を設ける試験制度を施行してはならない」としている。さらに、内部進学枠、同窓生子弟枠、推薦入試枠、地域枠などについても、「公平性」「医療人確保」などの観点から規範を示している。
ちなみに、全国医学部長病院長会議は、全国の大学医学部80校で構成される法人組織。東京医科大学の不正入試問題を受け、問題の解決には、「国民から見て公平であること」「国民にとって良い医療人、医学者になりうる人材を確保すること」という2つの尺度によるアプローチが不可欠ととらえ、大学医学部入試制度に関する規範を提言した。
詳細:https://www.ajmc.jp/pdf/20181116_01.pdf