2018/03/04
大学や受験制度もどんどん変わってきており、そのトレンドを知っておきたい。こんな視点で、最近の「カタカナ学部」の急増についてNIKKEI STYLE(3/4)が報じた。それによれば、以前は、「文・法・工・医」など漢字で表記できるものが大半だったが、いまはカタカナ名やビジネスに直結した名称を持つ学部・学科が増えている。
立命館大は、2018年4月に食マネジメント学部を新設する。食の学部というと、調理や栄養学のイメージが強いが、ここでは、生産から流通、販売、消費まで、食について多面的に学ぶ。食品メーカーのほか、外食産業やコンビニ、商社など、食全般を理解する人材が活躍できるビジネスや企業が増えてきたためだろう。このほか、国際医療福祉大が心理・医療福祉マネジメント学部、横浜市立大がデータサイエンス学部、富山大が都市デザイン学部を設けるなど、食系、医療系、情報データ系の学部新設が目立つ。
さらに、最近急増したのが「グローバル」「リベラルアーツ」の付いた学部・学科だ。2017年に開設した立教大のGLAP(グローバル・リベラルアーツ・プログラム)は、その象徴的なコースだ。少人数、英語授業、1年間の海外留学、帰国後の専門教育、留学生との寮生活(2018年度からは希望入寮制)などが特徴。「リベラルアーツを英語で学び、常に世界を意識しながら多様なものの見方や考え方ができ、異なる環境の人たちと協働できる力を養っていく」としている。また、入試制度でも「読む」「書く」「聞く」「話す」の英語の4技能を評価する、英語外部試験を入試に組み入れる大学が年々増えている。これらの卒業生が社会人になれば、会社も世の中も変わるだろう。